CPAPが不安な方へ|音・違和感・治療期間をやさしく解説
内科
いびき
公開日
2026.3.27
更新日
2026.6.1

こんにちは、とどろきLAクリニック 院長の漆畑です。
🌀 睡眠時無呼吸症候群の治療でCPAPが必要と言われて、不安に感じている
🌀 機械をつけて寝ているけど、音も気になるし、きちんと眠れているのかな?
CPAPをすすめられると、このように感じる方は少なくありません。
CPAPは、最初から違和感なく使える方ばかりではありません。
少しずつ慣れながら続けていく治療です。
また、設定や使い方を調整することで、使いやすくなることもあります。
この記事では、CPAPでよくある不安について、わかりやすく整理していきます。
まずは知ることから、安心につなげていきましょう。
🔸 CPAPとはどんな治療?まずは簡単におさらい
CPAP(シーパップ)は、睡眠中に空気を送り、のどの空気の通り道を広げる治療です。
マスクをつけて眠ることで、気道が塞がるのを防ぎます。
主に、睡眠時無呼吸症候群が中等症〜重症の方に行われることが多く、寝ている間だけ使用します。
CPAPで呼吸が安定すると、眠りが深くなり、朝すっきり目覚めやすくなります。
また、生活習慣病リスクの軽減にもつながります。
▼ 関連コラム
睡眠時無呼吸症候群の治療法|CPAPとマウスピースをわかりやすく解説

🔸 CPAPはうるさい?
CPAPを始める前に、「機械の音が気にならないだろうか」と心配される方もいます。
まずは音について、よくある疑問を整理していきます。
なぜ音が気になると言われるのか
CPAPの機械の音に慣れていないと、特に最初は違和感として感じやすくなります。
また、初めて機械を見ると、装着前の作動音や空気の流れる音を想像して、不安に感じる方もいます。
そして、寝室はもともと静かな環境のため、小さな音でも気になりやすいというのも事実です。
こうした理由から「CPAPはうるさい」と感じる方もいます。
ただ、実際に使い始めると、こうした音は徐々に気にならなくなることも多いです。
実際の音はどのくらい?
現在のCPAP機器は、静かな設計のものが多く、作動音はおよそ25〜30dBとされています。
これは、小さなささやき声に近い音の大きさです。
実際の数値をみると「意外と小さい」と思いませんか?
また、いびきは個人差はありますが、40〜60dB程度と言われています。
いびきと比較すると、CPAPの方が音が小さくなる場合が多いです。
そのため、CPAPの音があっても、いびきが減ることで「以前より寝室が静かになった」と感じることもあります。
家族の理解も大切
CPAPを始めると、本人だけでなく、ご家族やパートナーも影響を受けます。
たとえば、マスクやチューブが気になったり、寝室の雰囲気が少し変わったように感じたり。
とくに同じ部屋で眠る場合は、最初は戸惑うこともありますよね。
でも、こうした違和感は珍しいことではありません。
CPAPは、続けていくことで本人もパートナーも少しずつ治療に慣れていく方が多いとされています。
さらに、いびきや無呼吸が減ることで、「CPAPは動いているけど、以前より眠りやすくなった」と感じることもあります。
最初は気になることもあるかもしれませんが、耳栓を活用するなど、ご家族も無理のない方法で少しずつ慣れていくことが大切です。

🔸 CPAPが合わないと感じたら?
🌀「CPAPが自分には合わないかもしれない...」
と感じても、各種調整をすることで続けやすくなることがあります。
<調整の一例>
置き場所の調整:安定していて振動しにくい場所に置く
マスクの種類を変える:鼻だけ覆うタイプ、口まで覆うタイプなど、自分に合う形を見つける
空気の強さの調整:ご自身の呼吸に合う調整をする(※医師と相談の上で決定)
部屋の加湿:喉や鼻の乾燥を防ぐ
数日から数週間で慣れてくる方も多いため、気になることがあるときは無理に我慢せず、機器の調整などのサポートを受けながら進めていきましょう。

🔸 CPAPはどのくらい続ける必要がある?
CPAPの継続期間に具体的な答えはありません。
どのくらい続けるかは、一人ひとりの症状や状態をみながら考えていきます。
通院やオンライン診療で様子を確認しながら、必要に応じて調整していくことが大切です。
定期診察では、
睡眠中の呼吸の状態
CPAPの使用時間
日中の眠気
体重や生活習慣の変化
などを確認します。
加えて、必要なタイミングで無呼吸症状の改善具合を評価し、治療の継続について判断していきます。
そのため、仮に自覚症状が落ち着いていても、自分だけで中止せず、医師と相談しながら進めることが大切です。
🔸 まとめ|CPAPは「我慢する治療ではない」
CPAPに不安を感じるのは自然なことです。
音やつけ心地など違和感があるときは、マスクや空気圧などを調整することができます。
CPAPを継続し、睡眠を改善できれば、毎日の体調や過ごしやすさにもつながっていきます。
継続が難しいと感じた方、具体的な治療期間が気になった方は、一人で抱え込まずにぜひ主治医に相談してみましょう。
当院でも睡眠時無呼吸症候群の検査・治療を行っているので、気になった方はぜひご相談ください。
では、また次のコラムで!
▼ 睡眠時無呼吸症候群関連コラム
いびき・日中の眠気が気になる方へ|睡眠時無呼吸症候群と自宅でできる検査を解説
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睡眠時無呼吸症候群の治療法|CPAPとマウスピースをわかりやすく解説
【参考文献】
厚生労働省.睡眠時無呼吸症候群
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Akashiba, T., Inoue, Y., Uchimura, N. et al.Sleep Apnea Syndrome (SAS) Clinical Practice Guidelines 2020.Sleep and Biological Rhythms,2022,20,5-37.