【突然の高熱は要注意】インフルエンザの症状・風邪との違いを解説
内科
小児科
公開日
2026.1.20
更新日
2026.6.1

こんにちは!とどろきLAクリニック 小児科医の寺田です。
🌀 急な発熱、体中がだるい…インフルエンザかも!
🌀 子どもがぐったりしていて心配…いつ病院に行けばいいの?
そのような不安をかかえている方も多いのではないでしょうか。
2025年の冬は例年よりもインフルエンザの流行が早く、注意が必要です。
そこで今回のコラムでは「シリーズ:インフルエンザを正しく知る」の1回目として、症状や風邪との違い、感染経路を解説していきます。
🔸 インフルエンザって何?風邪とどう違うの?
インフルエンザか風邪か、症状だけでは見分けがつかず不安になることはありませんか?
ここでは、インフルエンザと風邪の見分け方や、なぜインフルエンザが怖いのかを解説します。
インフルエンザと風邪の症状の違い
インフルエンザと風邪は、症状の出方が大きく異なります。

症状の違いを正しく知ることで、重症化を防げます。
なぜインフルエンザは怖いのか
国内ではインフルエンザ患者の約1%が入院し、特に乳児と高齢者では入院リスクが高くなっています。
インフルエンザが怖いのは、命に関わる合併症を引き起こす可能性があるためです。
<インフルエンザの合併症>
肺炎 | 最も多い合併症 |
|---|---|
脳症 | 意識障害やけいれんが主に小児にみられる |
敗血症 | 全身に炎症が広がる重篤な状態 |
中耳炎 | 主に小児にみられ、 耳を痛がる |
その他合併症 | 脱水症状、気管支喘息の悪化、 |
重症化のサインや合併症を知り、危険な兆候を見逃さないようにしましょう。
重症化しやすい人の特徴
次の方は、インフルエンザが重症化しやすく、特に注意が必要です。
ご自身や家族が当てはまるかどうか確認してみましょう。
<重症化しやすい人>
妊娠中の方 | 妊娠中は免疫系が変化するため、 重症化しやすい |
|---|---|
小児 | 免疫系が未発達なため重症化リスクが高い |
高齢者 | 最も死亡リスクが高いグループ肺炎などの合併症を起こしやすい |
慢性疾患を | 心疾患、 喘息、 腎疾患、糖尿病、 肝疾患などを持つ方は重症化しやすい |
免疫機能が | がん治療中や免疫抑制薬の使用者は重症化しやすい |
🔸 経過日数別でわかる!インフルエンザ症状の進行
「朝はなんともなかったのに、夕方から急に高熱が…」
インフルエンザの症状は、このように風邪に比べて突然現れます。
ここでは、典型的な症状や経過、年齢による違いを詳しく解説します。
発症直後〜1週間|突然の高熱と全身症状
インフルエンザに感染すると、1〜3日間の潜伏期間の後に、以下のような症状が突然現れます。
38℃以上の高熱
頭痛
関節痛・筋肉痛
悪寒
体のだるさ(全身倦怠感)
咳、のどの痛み、鼻水
発熱は通常3〜4日程度で下がり始め、全身のだるさや筋肉痛も徐々に軽減していきます。
ただし、高熱が5日以上続く場合は、医療機関の受診をおすすめします。
1〜2週間|咳は残るが徐々に回復
発熱や全身症状が治まった後も、咳やのどの痛みが続くことがあります。
完全回復には2〜3週間程度かかるため、無理せず十分な休養を取ることが大切です。
腹痛や嘔吐、下痢などもみられる?
インフルエンザでは、咳や鼻水、のどの痛みだけでなく、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛といったお腹の症状が現れることも。
特に小児では、こうしたお腹の症状が比較的多くみられます。
小児特有の症状について
小児のインフルエンザには、成人とは異なる特徴的な症状がいくつかあります。
消化器症状に加え、特に注意が必要なのは脳症です。
解熱剤を使用してもぼんやりして呼びかけへの反応が鈍い、いつもと様子がおかしいなどの症状があるときは注意が必要です。
けいれんが5分以上続くときや、一晩に何度もけいれんが起きるときは、すぐに医療機関の受診を検討しましょう。
🔸 どうやってうつる?インフルエンザの感染経路
インフルエンザは非常に感染力が強い病気です。
正しい感染経路を知り、効果的に予防しましょう。
医師が勧める感染予防|飛沫感染対策にはマスクが効果的
インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染です。
中には、ドアノブや手すりなどに付着したウイルスから感染すること(いわゆる接触感染)も報告されています。
ですが、メインは咳やくしゃみなどによってウイルスを含む飛沫(しぶき)が飛び散り、それを吸い込むことで感染します。

手洗いやアルコール消毒ももちろん大切ですが、マスクをすることが感染予防にとても重要です。
特に、マスクは症状のない人よりも、症状のある人が着用すると効果が発揮されやすいといわれます。
インフルエンザはいつまで人にうつる?
インフルエンザは、症状が出る前日から発症後5〜7日間、鼻やのどからウイルスを排出します。
周囲への感染を防ぐだけでなく、体調の回復を早めるためにも、熱が下がったからといってむやみに外出せず、しっかりと休みましょう。
特にインフルエンザの感染で注意したい場所
インフルエンザが流行している時期は、以下のような場所で感染リスクが高まります。
人混みや繁華街
学校・保育園など、マスクを十分につけられない年齢の子どもが多い場所
体調不良者が集まる医療機関
人が密集し会話する機会も多い家庭内や職場
これらの場所では、マスクの着用や手洗いなどの基本的な対策をしっかり行って、感染リスクを減らしましょう。
🔸 まとめ|インフルエンザの症状を知り、適切に受診しましょう
インフルエンザは突然の高熱と強い倦怠感が特徴で、風邪とは異なります。
多くの方は1週間程度で自然に回復しますが、幼児・高齢者・妊婦・基礎疾患のある方は重症化しやすく、早めの受診が重要です。
とどろきLAクリニックでは一人ひとりの症状に合わせて診療していきます。
突然の発熱や「インフルエンザになったかな?」と不安な時も、遠慮なくご相談ください。
▶︎ 受診はWeb予約から
【参考文献】
厚生労働省: インフルエンザ定点当たり報告数・都道府県別(令和7年12月26日)
政府広告オンライン: インフルエンザの感染を防ぐポイント「手洗い」「マスク着用」「咳(せき)エチケット」(2025年7月25日)
国立健康危機管理研究機構: インフルエンザ(詳細版)(2005年)
厚生労働省: 令和6年度インフルエンザQ&A
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