【手足口病】こどもの症状と感染経路|いつまでうつる?登園の目安
内科
小児科
公開日
2026.8.9
更新日
2026.8.8

こんにちは!とどろきLAクリニック 小児科の寺田です。
お子さんが手足口病と診断され、このコラムにたどり着いた方もいるかもしれません。
🌀 手足口病は人にうつるの?
🌀 熱が下がったら登園できる?
このように感じる方もいらっしゃると思います。
手足口病は主に乳幼児がかかる夏に流行しやすいウイルス感染症の一種で、多くは7〜10日ほどで自然に治ります。
今回のコラムでは、手足口病の症状・感染経路・登園(登校)の目安から家庭での対策までを詳しく解説します。
受診や登園の判断に迷ったときの目安としてご覧ください。
- 🔸 手足口病とは?
- 手足口病はどんな病気?
- 2026年夏の手足口病の特徴
- 治療は痛み止めなどの対症療法となる
- 🔸 手足口病はどうやってうつる?感染経路と潜伏期間
- 主な感染経路
- 潜伏期間
- 親(大人)にもうつる?
- 🔸 手足口病の感染力が強い時期|いつまでうつる?
- 🔸 保育園・幼稚園はいつから行ける?登園の目安
- 登園を再開するタイミング
- 親は仕事を休む?出勤の考え方
- 🔸 家庭でできること|しっかり手を洗いましょう!
- 家庭で意識したい感染対策
- こんなときは早めに受診を
- 🔸 よくあるご質問
- Q. きょうだいが元気なら、登園させていいですか?
- Q. 症状が消えたら、もう親にうつる心配はありませんか?
- 🔸 まとめ|症状・感染経路・登園の目安を押さえて落ち着いて対応を
🔸 手足口病とは?
手足口病は、その名のとおり手・足・口(の中)に水ぶくれのような発疹が出る、夏に流行しやすいウイルス感染症です。
特に小さいお子さんに多くみられますが、ほとんどが軽症で7〜10日ほどで自然に治ります。
手足口病はどんな病気?
手足口病の原因となるウイルスは、コクサッキーウイルスA16など15種類以上あるとされています。
一度感染すると同じウイルスの型に対する免疫はできますが、別の型のウイルスで再び手足口病になることがあります。
主な症状は、手・足・口に出る発疹です。
特に手のひらや足の裏に発疹が出ることは他の病気ではあまりないので、お子さんで症状が見られた場合には、手足口病が疑われます。
発疹は、中心に小さな水ぶくれを伴う数mmの赤い発疹で、かゆみや痛みはないか、あっても軽いことが多いです。
口の中にも水ぶくれができることがあり、こちらは痛みを伴いやすく、食事や水分がとりにくくなることもあります。
発熱は約3人に1人にみられ、多くは38度以下です。
咳や鼻水、鼻づまりなどの風邪症状や下痢を伴うこともあります。
また、感染から1か月ほどして手足の爪が抜ける「爪甲剥離症」がみられることもあります。
ウイルスの影響で爪の付け根の成長が一時的に止まるため起こるもので、痛みはなく、数か月で自然に元に戻ります。

2026年夏の手足口病の特徴
現在、国内ではコクサッキーウイルスA6の流行がみられます。
ほかのウイルスによる手足口病に比べて、お腹・肘・太もも・口の周りなど、広い範囲に大きめの発疹が出ることがあります。
発熱するお子さんも8割程度と多く、39度以上の高熱が出ることもあるため注意が必要です。
治療は痛み止めなどの対症療法となる
手足口病のウイルスを直接治す薬はなく、症状をやわらげながら自然に回復するのを待ちます。
発疹を直接早く消す特効薬はありません。
かゆみや痛みがある場合は、症状に応じて治療します。
発熱や口の痛みがつらい場合は、年齢や体重に合った解熱鎮痛薬を使うことがあります。
使用する薬や量は、医師や薬剤師へご確認ください。口が痛くて食べにくいときは、のど越しのよいものや水分を少しずつとるとよいでしょう。
🔸 手足口病はどうやってうつる?感染経路と潜伏期間
主な感染経路
手足口病のウイルスは、のどや水ぶくれの内容物、便に含まれます。
感染経路には直接接触感染・間接接触感染・飛沫感染がありますが、特に多いのは直接・間接接触感染です。
直接接触感染:水ぶくれの内容物や唾液、便に触れた手から口に入る
間接接触感染:食器やおもちゃなどを介して口に入る
飛沫感染:咳やくしゃみのしぶきを吸い込む

潜伏期間
潜伏期間は3〜5日ほどです。
また、症状がなくてもウイルスを排泄していることがあるため、おむつ交換のあとや食事の前後は、石けんと流水での手洗いを心がけましょう。
親(大人)にもうつる?
大人にも感染しますが、感染しても症状が出ないことがあります。また、どのくらいの頻度で感染しているのかは、あまりよくわかっていません。
大人はこどもより重症になるといわれることもありますが、こどもに比べて症状が重いときだけ受診していることも関係しているかもしれません。
🔸 手足口病の感染力が強い時期|いつまでうつる?
ウイルスは、のどからは1〜3週間、便からは2〜8週間と、比較的長く排泄されます。
ただし、感染力が強いのは発症後1週間程度とされています。
長期間休んだり隔離したりするだけでは、感染を完全に防ぐことは難しいため、回復後も日常的な手洗いで予防対策を続けることが大切です。
🔸 保育園・幼稚園はいつから行ける?登園の目安
登園を再開するタイミング
手足口病は、インフルエンザのように一律の出席停止期間が決められている病気ではありません。
手足口病は症状がなくても、ウイルスを排泄していることもあります。
ウイルスの排泄はとても長く続くため、登園を禁止しても感染拡大を予防することは難しいとされています。
厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年一部改訂版)」で示されている登園可能目安は、発熱や口の中の水ぶくれ・潰瘍の影響がなく、食事がいつもどおりとれていることです。
ただし、発疹が目立つ場合や、咳・下痢などの症状がある場合は、園で登園を控えるよう求められたり、症状に応じた調整が必要になったりすることがあります。
登園許可証が必要かどうかも園によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
親は仕事を休む?出勤の考え方
大人には一律の出勤停止期間はありませんが、発熱、下痢、強い口の痛み、手の水ぶくれなどがある場合は無理をせず、職場へ連絡しましょう。
調理、保育、医療、介護などの仕事では、職場の感染対策ルールを確認することが大切です。
🔸 家庭でできること|しっかり手を洗いましょう!
どんなに努力をしても手足口病の感染を食い止めるのは難しいのですが、ご家庭でもできる工夫を紹介します。
家庭で意識したい感染対策
手洗いの効果は高く、石けんを使った手洗いで約5分の1、食事前にほぼ必ず洗うお子さんは約50分の1に感染リスクが下がるとされています。

こんなときは早めに受診を
多くは軽く済みますが、次のサインがあるときは、様子を見ずに受診してください。
<受診を急ぎたいサイン>
おしっこが少なくなるくらい水分がとれない
ぐったりして元気がない、いつもと様子がおかしい
「いつもと様子が違う」と感じたときも、遠慮なくご相談ください。
🔸 よくあるご質問
Q. きょうだいが元気なら、登園させていいですか?
A. 症状がなく元気であれば、通常どおり登園できます。
Q. 症状が消えたら、もう親にうつる心配はありませんか?
A. 便には2〜8週間ほどウイルスが出るため、症状がなくなった後も手洗いは大切です。ただし、一緒に暮らしているご家族では、どんなに気をつけても、症状がよくなるまでの間に感染してしまうことがあります。
🔸 まとめ|症状・感染経路・登園の目安を押さえて落ち着いて対応を
手足口病は、主に乳幼児がかかる夏に流行しやすいウイルス感染症の一種で、多くは7〜10日ほどで自然に治ります。
主に水ぶくれや便を触った手や、食器やおもちゃを介して感染しますが、咳や鼻水からうつることもあります。
感染を食い止めるのは難しいですが、感染予防のためには手洗いが大切です。
登園は「発疹が消えたか」ではなく「熱が下がり食事がとれるか」で判断します。
水分がとれない、ぐったりして元気がないときは、早めにご相談ください。
このコラムが、手足口病で療養中のご家庭にとって、少しでも参考になればうれしいです。
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